ABOUT FEILERフェイラーについて

フェイラーのふるさと、
ドイツ・ホーエンベルク

ホーエンベルクは、ドイツ東部のチェコとの国境近くにあります。豊かな緑と名水に恵まれ、ワーグナーが建設した祝祭歌劇場のあるバイロイトからも近く、自然と歴史・文化を誇る小さな街です。

ドイツ・ホーエンベルク
ドイツ・ホーエンベルク
LIBA

フェイラーのはじまり

1928年に現在のチェコ(当時ドイツ領)で織物の工房をスタートさせたエルンスト・フェイラーは、ババリヤ地方の伝統工芸の織物シュニール織に着想を得て、創意工夫を重ねます。そして20年後の1948年、戦後移住したドイツ・ホーエンベルクにて独自の技法による織物を完成させて、シュニール織のブランド「フェイラー」を創業しました。

現オーナーであるタグマー・シュベートは、「フェイラー創業の地LIBA(リヴァー)は、ここから5kmほど離れた国境の向こうにありました。戦争が終わり、創業者である祖父は、家族とともに夜闇の中、国境を越えてホーエンベルクにやってきました。祖父と祖母、父と母、弟とつないできたフェイラーの歴史は、私たち家族と社員の歴史でもあります。今、この会社がたくさんの家族で成り立っているのが私の喜びです。」と語ってくれました。

フェイラーの歴史

1928年
初代社長エルンスト・フェイラーが現在のチェコ(当時ドイツ領)で工房をスタート
1948年
ERNST FEILER & CO. 創業
第二次世界大戦の後、対岸の西ドイツ・エーガー地方(現ドイツ・ホーエンベルク)に工場移転
第二代社長にエアハルト・シュベートが就任
1972年
日本で販売を開始
1993年
ERNST FEILER GmbHに社名・組織変更
第三代社長(現オーナー)にディーター・シュベート、副社長(現オーナー)にダグマー・シュベートが就任
2018年
フェイラー創業70周年
2023年
フェイラー創業75周年

フェイラーの
シュニール織

シュニール(Chenille)とは、フランス語で「(蚕などの)いも虫」の意味で、プクプクとした質感がシュニール織に使われるモールヤーン(モール糸)に似ていることから、そう呼ばれるようになったといわれています。
フェイラーのシュニール織の特長は、触れるだけで気持ちが和らぐような、柔らかで厚みのある質感。さらに、優れた吸水・乾燥性、使うほどに肌になじみ、長持ちする風合い。このクオリティを守るためにフェイラーでは、高品質の原綿にこだわり、熟練の職人が操る織機で、何十もの工程を経て丁寧に織り上げています。

また、最大の魅力といえるのが、美しい発色と、ひと柄ひと柄に薫り高い文化やストーリーを織り込んだ表裏一体のデザインの奥深さです。フェイラーでは、染色された糸を約130色保有しています。さらに、1つの柄につき最大18色まで使用できるので、繊細なデザインや微妙なグラデーションなど、色鮮やかで豊かな表現が可能となるのです。現在は、ハンカチやタオル、インテリアクロスをはじめ、軽くてファッション性の高いバッグ、クッション、エプロン、ポーチ、メガネケースなどの小物まで幅広いラインナップを展開。シュニール織を代表するライフスタイルブランドになっています。

フェイラーのシュニール織 フェイラーのシュニール織 フェイラーのシュニール織

エコテックス認証を受けた
安心の品質。
信頼の綿100%天然素材を使用。

フェイラーのシュニール織は綿100%。綿の品質は気候に左右されるため、あえて原産地を限定せず、すべての糸は繊維製品の国際的安全基準を満たしたエクテックス認証企業から買い付けています。フェイラーのシュニール織はお客様の肌に直接触れるため、原糸の購入時より品質に十分注意を払い精錬された綿花で生産させた高品質の材料を星しています。フェイラーが厳選した紡績工場や生産工場の製品はOEKO-TEX STANSARD 100※の最も厳しい基準であるClassTを取得しており、36か月までの乳幼児、幼児期に触れる繊維製品に求められる安全性の規制値基準をクリアしています。フェイラーは徹底した品質管理のもと、お客様の肌にも環境にも優しい製品を提供しています。

OEKO-TEX STANDARD 100

※OEKO-TEX STANDARD 100とは、欧州を中心に世界24カ国の試験研究機関で構成するエコテックス国際共同体(事務局:スイス)が定めた、繊維製品に対する国際的な安全基準です。
製品に含まれる可能性のある有害物質を自主規制し、安全性を認証するものです。
エコテックスの認証を受けた製品は、人体に対して有害もしくは有害と考えられている化学物質が含まれていないことが確認されています。エコテックス認証は、製品分類(ClassT~W)によって安全性のレベルが変わります。乳幼児のように肌が敏感であったり、肌との接触が大きくなるほど、規制値の基準は厳しくなります。

丈夫で柔らかい
シュニール織の構造

  • スピンが加えられる前のモールヤーン(モール糸)は長さ3.5mmの房状の束となっており、4本の芯糸でしっかりと固定されています。

    モールヤーン
  • フェイラーのシュニール織は、綿100%の繊維で、高速スピンが加えられた房状の綿糸の束がモールヤーンとなってシュニールの表面を柔らかくしています。

    モールヤーン

洗濯を繰り返すことで吸水性、速乾性が増します。

フェイラーのシュニール織は丈夫で柔らかいその構造から、洗濯を繰り返すことでさらに吸水性、速乾性が増します。モールヤーンが両面にあたるため繰り返し洗っても固くなりにくく、柔らかい肌触りになります。

いつまでも型くずれせず、色褪せしにくく、耐久性があります。

フェイラーのシュニール織は再織※という方法であらかじめ染色した繊維がしっかりと織り込まれています。よって美しい色彩が長時間継続し、洗濯による退色がしにくいのです。糸抜けも発生しにくく、型くずれもしません。

軽さ、丈夫さが、使いやすさを生んでいます。

フェイラーのシュニール織は420g/u。見た目はふんわり、ふっくらしているのにとても軽いのが特長です。この軽さと生地の丈夫さが、バッグやポーチの使いやすさにつながり、長く愛される製品の魅力となっています。

シュニール織の
ハンカチができるまで

  • STEP 1 デザイン作成

    STEP 1デザイン作成

    下絵は1ピクセル1色が集まって構成されています。

  • STEP 2 糸選び

    STEP 2糸選び

    約130色の中から使用する糸を選びます。糸は上質な綿100%です。

  • STEP 3 平織(1回目の織)

    STEP 3平織(1回目の織)

    シュニールの横糸となるモールヤーン(モール糸)を作るために平織をします。

  • STEP 4 裁断(糸状)

    STEP 4裁断(糸状)

    一度平織りした布を裁断します。裁断を繰り返し、徐々に細くして糸状にします。

  • STEP 5 モールヤーン(モール糸)作り

    STEP 5モールヤーン(モール糸)作り

    裁断した糸に高速スピンで撚りをかけて毛羽を立てます。シュニール織の柔らかさと吸水性の鍵です。

  • STEP 6 再織(2回目の織)

    STEP 6再織(2回目の織)

    モールヤーンを横糸にして再び織ります。デザインの全体像が見えてきます。

  • STEP 7 シュニール織の完成

    STEP 7シュニール織の完成

    シュニール織の完成です。

  • STEP 8 裁断(製品)

    STEP 8裁断(製品)

    ハンカチのサイズに合わせて裁断します。

  • STEP 9 ロックステッチ(縁かがり)

    STEP 9ロックステッチ(縁かがり)

    ハンカチの周囲にロックステッチ(縁かがり)をします。
    一枚一枚丁寧に。最後の糸の始末に職人の技が光ります。

  • STEP 10 ハンカチの完成

    STEP 10ハンカチの完成

    フェイラーのシールを貼って完成です。